茶の彩

原料になる茶葉は、栽培履歴管理表(一年のうちでどのような畑の管理をしてきたかという、日記のようなもの)での茶園管理を日々実施している農家の茶葉だけを集めます。冬の静寂の中、地中の養分をたっぷりと蓄えた茶樹は、八十八夜の最高の期を待ちます。その頃の茶畑はにぎやかな農家の声があふれます。
そして、畑から摘み取ったお茶はその日のうちに蒸し上げ、揉み上げられます。この状態のお茶を「荒茶」と呼びます。この「蒸し」に時間をかけたお茶が、まろやかなコクと深緑の水色(すいしょく)が特徴のお茶「深蒸し茶」です。

葉の艶や重み、蒸し加減揉み加減等、幾つものポイントから原料を選定します。実際に煎じて、沸き立つ香りやお茶の色(水色=すいしょく)を見極め、それぞれ吟味し出来上がりをイメージします。このイメージが重要であり、最初の決断で仕上がったお茶の良し悪しが大きく分かれます。原料の選定基準は決して値段だけではないのです。
茶葉の大きさを均一にし、出来上がりの銘茶にとって雑味となってしまう粉や茎を取り除きます。その時に、どのくらいの加減で茎を取り除くのかというのは直接原料茶葉に触れた者が判断し取り組む作業です。
最終的に茶の味を決めるのが、この火入れ工程です。
茶葉は熱を加えることによって、独特の甘い香りを放ちます。これを「火入れ香」と呼び、茶の出来には最も重要な要素となります。釜に流れる茶葉の厚み、釜が回転する速度、加熱時間・・・すべてがバランスよく交わるポイントを見極めて香りをつけます。火が弱ければ物足りないお茶になり、逆に強すぎれば茶の色を悪化させ焦げたような匂いとなり、お茶を台無しにしてしまいます。
これらの工程にはやり直しができません。加えて、スピードと判断力も求められます。パソコンのデータや参考書を読んでも当店のお茶は作れません。経験と技術を兼ね備えた職人と、受け継ごうとする若者によって、当店の銘茶は出来上がっているのです。
お客様へお届けできる容量へ小袋詰めします。
小袋に詰めるお茶以外のものは製品以外のもの、つまり「異物」であるという考えで、クリーンルーム内での徹底した衛生管理のもと一袋づつ丁寧に詰めます。窒素充填ですので、出来立ての美味しさを長持ちできます。
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